部屋と椅子と犬とわたし。
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計画中
初めまして、設計部の矢野と申します。
事例紹介にあげてもらう程のリフォームでは無いため恐縮ですが、
こんなプチリフォームでもご参考になることがあればと思い、我が家を紹介させて頂きます。
今回ある椅子に出会ったことをきっかけに、自宅をプチリフォームすることになりました。
その作家の名はフィンユール。
家具好きなら一度は手に入れたいと思う北欧家具の作家です。
そんなフィンユールの椅子を日本で唯一製作を許された家具工房が飛騨高山にありました。
で、魅せられたわけです、この椅子に。
しかも権利が切れてもうすぐ国内では製作できなくなるとの事。
タイムリミットが無ければ、永遠に買うことなんて無かったかもしれません。
でもあんな部屋に置いていいのぉ・・?ということで今回のリフォームに至った次第です。ええ、椅子一脚のために。
民家に勤めてからというもの、杉・ヒノキを我が家にという憧れを常に抱いておりました。
しかしネックとなっているのは犬がいるということ・・。
お察しの通りどこぞのスーツを悪ふざけで着せております。
中型犬を飼っていらっしゃるOBさんから犬が歩いているうち床が削れて浮造りになってしまったと聞き、
大型犬ならどうなるの?という不安がありました。
でも今のフロア材は固くて滑りやすく、犬の脚には負担になっているのも事実。さてどうしよう。
そこで、最初に考えたのが
「最初から浮造りプラン」
最初っから浮造りの床ならば、ビビることなどありません。
でも施工事例を見てみると、高級感がありすぎて・・つか高い・・。
ちなみにこれが浮造りです。ただし犬の手作業による浮造りは、杉の繊維が際立ち座ると膝に刺さる仕上となります。
で、次に考えたのが
「ガチで張替えプラン」
コストを抑える工法として、既存の床板を撤去せず 上から増し張りすることがありますが、
床暖房が入っている我が家では床板をビス止めすることが出来ません。
そうなると接着材を使うのですが、浮造りになった箇所を将来部分張替えした際にかなり手間がかかりそう。
ならば全て撤去して一からやりかえてビス止めにしようというものです。
しかしここでネックとなるのがマンションの管理規約 遮音等級LL40です。
この遮音等級をクリアするには遮音材を下張りする必要があります。
すると合板+遮音材+床板とどんどん厚みが増し、我が家の構造上無理があり・・・。
あ~積んだわ~と思った矢先、事務所の床は賃貸なので固定せずに敷いているだけなのに気がつきました。
これは住宅にも転用出来るのではと思い、大工さんに相談すると「え、別に出来るけど。でも少し隙間は出来るぞ」との解答が。
全然構わない!!ということで最終決定となったのが、
「ただ敷き並べるだけプラン」です。
これならば、将来張替えも簡単ですし、既存の床暖も取らずに済みます(ただしちゃんと温まるかが問題)。
あとは、壁と天井のクロスと階段のカーペット、洗面周りの補修、などなど。
そんな感じで自分で自分にプランして、見積して、施工へと進みます。
しかしながらこの道のりは決して容易くはありませんでした・・。
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所在地:芦屋市
主要構造:
設計・施工:(株)建築士事務所 民家
竣工:
工期:2週間
敷地面積:
建坪:
延べ床面積:
建物本体工事費用:
本体工事以外に要した費用: