施主の本音

阪急沿線の人気のエリアから徒歩圏にある静かな住宅街。
今回ご紹介するT邸はできたてほやほや(!?)の新築のお住まいです。
シンプルな外観とはうらはらに、ドアを開けてびっくり。目の前をさえぎるものがないというか、木をふんだんに使った明るいリビングが広がり、ギャップの大きさに驚かされます。
「リビングは家族がくつろぐ場だから、広さにはこだわりました。フローリングのスギの香りが気持ちいいですね。」とTさん。築40年の社宅だったという住宅を買い上げ、この機会に建て替えを決意。
「箱みたいに区切られた昔の間取りだったので、敷地のわりには家のなかは窮屈。使いづらかったんです。」
その後、Tさんは住宅展示場を訪ね歩かれました。
「いろいろな家を見て、だいたいのプランが固まりました。工務店はどこがいいのかわからなかったので、展示場のハウスメーカー2社に相談したんです。しかし、S社は値段が高い。T社は担当者があれこれと急かすため、リズムが合わずボツ。そんなとき、木の家がいいよという話を耳にし、民家さんともう一つの工務店が候補になったんです。結果的に民家さんにお願いすることになったのは、ていねいな対応と会社の雰囲気。提案いただいた間取りもよかったですね。他方は、子どもたち全員を連れてそこの家の見学会に参加したんですが、子どもたちが『担当者の態度がどうも…』って言うんです。よく見ているなと感心しました」

今年の3月には古家を解体し、工事が始まりました。「リビングは広いだけでなく、光と風を感じる自然いっぱいの空間になりました。天気のいいときは、電灯なしでも十分明るいですね。掃除がしやすく手入れのラクな住まいにしたいとか、細かいリクエストに応え、うまく設計していただいたと思います。主人がリクエストしたのはたったひとつ、陽の当たる明るいお風呂なんですよ(笑)」
取材に伺ったときは、入居されて1週間ほど。住み心地はいかがですか。
「ペンションに遊びに来ているような…まだ自宅の実感はありません(笑)。できあがりには大満足ですね。ひとつ注文をいえば、外構などの費用があとになってわかったので、家にかかる総予算を早い段階でわかれば、心づもりができたように思います。今後、この住まいを大切に、気持ちよく暮らしていきたいと思っています。屋根面をフル活用したソーラーパネルは主人の会社の製品なので、どれだけ節電できるか、それも楽しみにしています」