DIARY現場日記

何年ぶりかの観劇

2022.02.21カテゴリー: 事務所便り

こんにちは、柳川です。

 

先日、友人に誘われ久しぶりに観劇に出かけてきました。

【脚気にしやがれ!】という兵庫県立ピッコロ劇団さんの公演で、

場所は阪急の西宮北口駅からすぐの兵庫県立芸術文化センターでした。

 

(兵庫県立芸術文化センターさんのHPから拝借しました)

 

西宮北口駅は、たまに西宮ガーデンズのショッピングモールに出かけるくらいで、

こんな劇場があることも知りませんでした。

タイトルを見たとき、なんとなく「かってにしやがれ」とかけてるんだな、

ってことは、”あし”って字が入ってるから「かっけ」って読むのかな、、

なんて思ってチラシを読み進めてみると、

 

明治以降、突然猛威を振るい、昭和初期に至るまで年間1万人以上の死者を出すほど流行した

近代日本最悪の病、脚気(かっけ)。人々は原因究明に奔走する。

陸軍医・森林太郎のちの森鴎外を終生悩ませたのも、この謎の病だった。

いかにして彼らは病に対峙したのか?

 

え?かっけってそんな大流行した病だったの?そんな痛い病気だったの?

こむら返りがずっと続いているような痛さだなんて・・・

子どもの頃、よく膝の辺りを叩いては脚がぴょこん!とあがるのを楽しんでいた。。

かっけやったら脚が上がらんらしい。。くらいの認知でした、お恥ずかしながら・・・

 

もうひとつの驚きは文豪の森鴎外ってお医者さんやったんや!

帰ってから旦那に話したら、そうやで、ドイツ留学してたやろ・・と言われ、自分の無知を改めて知ることに(>_<)

そういえば、森鴎外の本、読んでないか・・・と、学生時代の自分を恨みました。

 

迫力のある演技に最初からグイグイ引き込まれ、15分の休憩を挟んでの2時間半は

あっという間に過ぎていきました。

 

麦飯を白米に混ぜれば脚気患者が減ったという事実がありながら、

原因が究明できない間は、白米を良しとする森林太郎(後の鴎外)の意見を否定することになるからと

改善されることがないままに白米を続けたために、陸軍の多くの兵士が命を落とした。

権力にかなわない時代に生きた人々の苦悩などが、ひしひしと伝わってきました。

 

コロナ禍のため、「ブラボ~!」とか叫べなかったのが残念ですが、(いや、恥ずかしくてよう言わんけど)

手が真っ赤になるくらい拍手をおくりました。

やっぱりお芝居って良いわ~

学生時代にヅカ(宝塚歌劇)の追っかけやってた頃を懐かしく思い出した1日でした。