DIARY現場日記

遮熱塗装にチャレンジ!

2014.03.31カテゴリー: 未分類

設計部北山です。
担当させていただいています西宮のリフォームの現場で、屋根に遮熱塗料を使って塗り替えを行いました。
築約40年のこちらの平屋建てのおうちは、点検の際に断熱材が施工されていない個所や、経年劣化で断熱性能が失われている個所が見受けられ、「夏暑くて冬寒い」というお悩みを抱えていらっしゃいました。
当初は断熱材の施工がご希望だったのですが、建物の構造上どうしても大規模な工事が避けられず、工法と予算の面で色々お打合せをさせていただいた結果、
・シングルガラスをペアガラスに交換、もしくはインナーサッシの新設
・屋根が経年劣化で塗装がほとんど残っていない個所があったり、コーキングが痩せていて将来的な雨漏りの不安もあったため、補修をしたうえで屋根を遮熱塗料で塗り替える
(株)建築士事務所民家の西宮リフォーム屋根施工前の画像
という施工内容に決まりました。
というわけで、今回は屋根の塗装のお話なのですが、塗装屋さんと一緒に検討した結果、
水谷ペイントさんの「快適サーモSi」という塗料と、下地材に「快適マイルドシーラー」をご提案しました。
今回は窯業系の屋根材だったので「快適マイルドシーラー」を使いますが、金属系の屋根材には「快適サーモプライマー」を使います。
外壁にも言えることですが、屋根材が何か、今現在何を塗っているかに合わせて、一番相性のいい下地材を選ぶことが塗り替えの際には大事になってきます。
少し話がそれましたが、「快適マイルドシーラー」と「快適サーモSi」のどちらも太陽光を反射することで太陽光の赤外線をカット、遮熱効果を発揮してくれる性能があります。
メーカーの実験では「快適マイルドシーラー」と「快適サーモSi」両方を施工することによって、表面温度が7℃下がるというデータが出ています。
表面温度が上がらならければその分屋根材から小屋裏の空気に伝わる熱も少なくなる→部屋に伝わってくる熱も減るので夏の暑さを緩和できる、という考え方です。
その上耐候性や耐久性、防カビ、防藻(ざっくりいうと水あか)性能にも定評があり、期待耐用年数(これくらいの年数はもってくれるだろうという数値、メーカー発表)も10年~15年と優れものです。
その分お値段もするのですが、それだけの価値はあるなと思います。
ちなみにこの塗料には断熱性能はありません。
ん?じゃあ「断熱」と「遮熱」ってどう違うの?
外壁には遮熱塗料は塗らないの?
これは長くなりそうなので、また別の機会に書きたいと思います。
次回は施工の様子をご紹介します。
設計部北山でした☆