漆喰と小さな木の温もり
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計画中
中古物件のリフォーム計画がスタートしました。
まずは現場調査。
お家に入ると何か違和感を感じました。雰囲気が暗く、臭いがしました。
原因はタバコの臭いでした。
中古物件などは築年数も関係ありますが、様々なトラブルがあります。
お家の至る所が茶色になっていました。
クロスや建具などもともと真っ白だったのがこの通り。
お施主様も臭いを何とかしたいとのご希望。
これから長く住まわれるお家、小さいお子様もいるため何とかしてあげたい。
木材や漆喰などは調湿性能が高く、臭いを吸収するなどの効果があります。
タバコなどで茶色になった所の見た目の改善するために、漆喰やアクセントで木を使用。
クロス張替やハウスクリーニングなど。
素材の効果を活かしながら、見た目も綺麗にするプランをご提案しました。
お施主様のご要望も取り入れながら、デザインも考えます。
1階には奥様の念願だった、杉板フローリングを施工する計画をしました。
家族が集まり、過ごせる憩いの場所に。
さあ、工事のスタートです。
建設中
1階の杉板フローリングからスタートです。
現場確認を行い、早速作業に取り掛かりました。
大工さんが丁寧に巾木から撤去していきます。
フローリング材を施工する場合は巾木交換もハッピーセットです。
後からつける巾木が上からかぶさるようにするためです。
問題は元々あった白いフローリング材。
これを施工した職人さんもまさか外すとは思っていませんので、ボンドなどでべったり引っ付いていました。
剥がすのにかなり時間がかかりました。
そのあとは、接着を良くしたり、床鳴がならないように削って平らにしました。
結果、1日中フローリング材と戦いを繰り広げました。 (汗)
ようやく、フローリング材。
現場に入ってきた材料の状態や、木目の確認などを行いながら張っていきます。
細かい作業ですが、大工さんの知識と技術が詰まってます。
クロスは剥がすのにも一苦労。
タバコの臭いとも格闘しながら進めて行きます。
漆喰を壁に塗る準備も同時に行います。
外した器具の裏などはクロスが真っ白です。色の違いにびっくりしました。
ハウスクリーニングはリフォームで変えていない部分は全て行いました。
変えた部分が綺麗で、目立ってしまうためです。
もうすぐ完成です。
完成
漆喰やクロスのおかげで茶色で暗い印象だった雰囲気も変わりました。
リビングは壁を漆喰、天井はクロス、アクセントで木を使いました。
折上げ天井の部分は幅が狭い板材を使用、廻り縁を入れずに全て同じ長さで入れる事でスッキリしています。
ニッチスペースは背面に板材を張替しました。
見た目のアクセントはもちろんですが、何か置いたり、飾ったりしても映えます。
漆喰はコテの独特の模様をつけています。
職人さんがデザインをイメージしながらコテを握ります。
ご家族の手形をつけました。
お子様の小さい手形も思い出になりそうです。
手摺は大工さんの手作り。
触り心地も良く柔らかいのが特徴で、角はケガをしないように丁寧に加工しています。
ビスが見えると印象が悪いので、埋木をして隠しています。
ボタンみたいで可愛らしいですね。
アクセントで腰あたりまで板材を張りました。
デザインはシンプルですが、小さい範囲でも木の温もりを感じて頂きたいです。
漆喰や木の性能の力も借りながら、タバコの臭いも解決することが出来ました。
「またリフォームをお願いしたい」奥様から嬉しいお言葉も頂きました。
これからも長いお付き合いをよろしくお願いします。
施主の本音
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- 施主の本音
所在地:大阪市福島区
主要構造:
設計・施工:建築士事務所 民家
竣工:
工期:1か月
敷地面積:
建坪:
延べ床面積:
建物本体工事費用:
本体工事以外に要した費用: