北山、実家に帰るその3
2014.07.24カテゴリー: 未分類
こんにちは、設計部の北山です。
なんだかんだとひっぱって、実家の話題もはや3回目です。
実家で暮らすにゃんこです。
おとなしそうに見えるのですが・・・
・・・やっちゃいました。
春先の繁殖期にストレスもあってこの有様です。
爪でひっかくわ、タックルして破くわ、マーキングするわ、もうめちゃくちゃです。
しかも恐ろしいことに、この状態の障子が何枚もあるのでした。
今は落ち着いていて、爪を立てたりマーキングすることもないのですが、来年の春がまた心配・・・。
というわけで、貼り替え要員として御呼ばれしたわけです。
まず、障子紙を戸に合わせて水平を確認し、テープで仮止めをします。
桟に糊を塗って一気に紙のロールをごろごろっと転がして広げます。
戸の中央部から外に向けてしわにならないように伸ばしながら張り付けていきます。
少し余裕をもってロール部分をカットし、手で押さえてしっかりと貼り付けます。
定規をあてて、余分な部分をカッターで切落します。
できあがりです。
手前が張替前、奥が張替後です。
若干しわになってしまいましたが、一般的な障子紙を使うのであれば、糊が乾いた後霧吹きをかけるとしわが伸びる場合もあります。
前回張り替えたのが約5年前らしく、南面で日当たりもいいので黄色く変色しています。
今は風を通すために開けていますが、冬になったら締め切るので、にゃんこの通路用に一番下のひとマスをカッターで切り取るそうです。
障子があるとないとでは暖冷房の効率や夏場の日射遮蔽など、エネルギーの消費量や快適性がずいぶん変わります。
ところで最近、プラスチックなどでラミネート加工された丈夫な障子紙もあります。
破れにくく、水拭きができ、UVをカット、暖冷房の効率アップ!
とぱっと聞くといいことばかりの気もしますが、暖冷房の効率が上がるのは通気性が悪いためで、冬に暖房をして、室内と室外の温度差が大きくなると窓ガラスと同様結露してしまうこともあります。
しかも障子は桟が木ですから、結露の程度によっては木部に染みが出来たり、痛めてしまう可能性もなきにしもあらず・・・。
また、一瞬迷うのはプラスチック障子紙を張り替えた時のごみの分別です。
自治体によってルールが違うので、燃えるごみでいいのか、プラスチックごみなのか、はたまた?というのは一度聞いてみるのもいいかもしれません。
ちなみに実家のある自治体では、担当の方が「うーん・・・表面がプラスチックでも中心は紙だから・・・大量でなければ燃えるごみに出してください」とおっしゃっていました。
プラスチック障子紙は専用の両面テープを使って張るので(のりではくっつきません)、糊付けほど難しくなく、また紙自体もしっかりしているので貼りやすいです。
剥がすときにはドライヤーなどで温めながらそっと剥がします。
温まっていないうちに無理やり剥がすと桟を傷める場合があるので、コツがいるかもしれません。
コストもプラスチック障子紙のほうが数倍かかります。
従来の障子紙に比べて歴史の浅い分、色々検証してみるのも大事かもしれません。
一般的なご家庭でしたら、自然な風合いや通気性の良さでいえばやっぱり従来の障子紙がおすすめかな、と思います。
色々な事情があって、機能を重視したいという場合の選択肢として、メリットデメリットの両方をよく考えた素材選びがいいのかなと。
障子の張り替えもなかなか楽しいものですよ。
次に帰った時は庭の草むしり大会になりそうです。
3回にわたってお付き合いいただきありがとうございました☆
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