70年前の梁を使用
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計画中
建設中
完成
大阪市東成区のY様邸は築70年の3軒長屋の真ん中。
1階は昼間でも灯りが必要なほど暗く、いたるところで老朽化が進み不便に感じることが多かったそうです。
隣家に寄りかかるように建ち、雨漏りもしていたことから、リノベーションすることを決められました。
骨組みだけのスケルトン状態に解体し、傷みの激しい1階の平屋部分は屋根を撤去し新しくしました。
キッチン・リビングは明るい2階に移し、1階はご夫婦の寝室と仕切り可能な子ども部屋に。
床にはすべて杉の無垢板を張り、勾配のきつかった階段はゆるやかにし広いベランダも設けました。
解体して出てきたしっかりとした太い梁は、構造表しとすることでリビングのアクセントになりました。
外装、窓も替える全面リノベーションで断熱機能もアップし、暮らしやすい住まいへと生まれ変わりました。
施主の本音
申し分ない住み心地に
「まあ、なんということでしょう♪」とオトナも言いたくなるようなリノベーション(大規模改装)で生まれ変わったのが、今回ご登場のY邸です。
「そのセリフ、小学生の息子が連発していたんですよ。よっぽどうれしかったんでしょうね(笑)」とYさんは振り返る。
それもそのはず、元のお住まいは築70年の3軒長屋の真ん中にあり、両端が切り離されたものの、隣家に寄りかかるように建っていたという。
「夫の祖母が住んでいたところで、長く空き屋だったんです。結婚を機に、そこを簡単にリフォームして暮らしていましたが、1階は昼間でも灯りが必要なほどで、ベランダは朽ちて機能を果たせず、洗濯物を干すのが不便でした。古いのは我慢できたんですが、お風呂場でネズミを見かけたときは限界というか…。雨漏りもしていたので建て替えを検討することにしたんです。」
Yさんの実家は民家が建てた3階建ての2世帯住宅。
「実家に寄るたびに『いい家だなあ』と思っていました。だからお願いするなら民家さんがいいなと。でも新築だと予算的に難しいかもしれない。民家さんに家を調べてもらうと、リノベーションでも対応できることがわかったので、お願いすることにしたんです。」
今年1月に工事を開始。骨組みだけのスケルトン状態にし、間取りは全面的に変更。キッチン・リビングを明るい2階に移し、1階はご夫婦の寝室と仕切り可能な子ども部屋に。床にはすべてむくのスギ板を張り、勾配のきつかった階段をゆるやかにし、広いベランダも実現。
「2階のリビングを広くするため、天井板をはがしてもらうと、しっかりした太い梁があらわれました。その梁には昭和16年という文字が刻まれており、それまでは築50年ぐらいと思っていたので、想像以上の古さにびっくり。小屋組の梁はリビングのアクセントになりました。昔の面影を残すことにもなり、よかったです。工事中、設計士の細江さんからロフトを造れますよと声をかけていただき、急きょお願いすることにしました。収納スペースに不安があったので助かりましたね。」
消費税増税前の駆け込み需要のせいか、材料が手に入らず、工事に遅れが生じたが、なんとか3月末に完成。息子さんの小学校入学に間に合わせることができた。
「住み心地は申し分ないですね。他の住まいに憧れたり、羨ましいと思うこともなくなりました。夫はもちろん、私の母も喜んでいます。工事の経過を知らないママ友たちが、ビフォー・アフターや~と一番驚いています(笑)。新しくなった住まいで家族仲良く暮らしていきたいですね。」と結ばれた。
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所在地:大阪市東成区
主要構造:木造2階建
設計・施工:
竣工:
工期:
敷地面積:
建坪:
延べ床面積:
建物本体工事費用:
本体工事以外に要した費用:約1,180万円(税別)