施主の本音
子供が床をゴロゴロ キズも気にならず
聖徳太子ゆかりの町は兵庫県にもある。今回は自然豊かな太子町にお住まいのH邸を訪ねた。
「もともと、母親が国産材を使った住宅に興味をもち、民家さんの見学会によく参加していたんです。
それがきっかけで、妹がお世話(リフォーム)になりました。そのときは、あまり興味はなかったんですが、
自分が家をもつにあたり、関心が高まりましたね」とHさん。
「住まいについて調べていくうちに”木の家がいいかもしれない”と思うようになりました。
妹の家に行ったとき、子どもたちが楽しそうに走りまわっていたのが印象的で…。
健康のことを考えたら、接着剤を使った集成材より、むくの木がいいよ、ということも聞き、納得。
ぼくも民家さんにお願いすることにしたんです」

当初は土地を探して、家を建てる計画だったHさん。
「希望する校区内で土地が見つからず、中古住宅を購入しリフォームすることにしました。
今年の2月半ばに着工し、3月20日に完成。3日後には引っ越しましたね。
工事を急いでいただいたので、小学校の入学にぎりぎり間に合いました」
リフォーム内容は1階のリビングの床をスギ板に張り替え、リビングの仕切りを引き戸から収納しやすいスライドの扉に変更。
2階は3部屋あるうち2部屋をひとつにまとめて子ども部屋にし、床をスギ板に張り替えた。
屋根と外壁を塗り替え、外付けのベランダも設置した。
「前の家では収納に苦労したので、押し入れを広げ、ウォークインクローゼットとして使えるスペースも確保しました。
妻の一番の要望です。」

工事中は週に1~2回、ご家族で現場を訪ねられたものの、エピソードはあまりなかったとおっしゃるHさん。
「実は工事が終わってから、現場監督さんにはいろいろとお世話になったんですよ。
カーテンレールを自分でつけようと購入していたものの、取り付けてはいませんでした。
そんな折に別件で現場監督さんが来られることになり、事前にカーテンレールの設置を依頼し、対処していただきました。
郵便ポストの設置や網戸の張り替えも!助かりましたね(笑)」
「子どもたちが自由に走りまわり、気持ちよく床をごろごろしているのを見ると、なごみますね。
床がキズつくことも気にならなくなりました。家に帰ってくるのが楽しみです」とも。

最後に奥さまは「木の家、住み心地がいいですね。
むくのスギ板は、夏はべとつかず、冬暖かいのがうれしい。
子どもの喜ぶ姿を見ると、お願いしてよかったなと思います。
収納が増えたのでキレイな住まいにしていくのがこれからの目標です。」と結ばれた。