赤?黄?
2012.02.08カテゴリー: 未分類
唐突ですが……
貴方は「赤」でいきますか?
それとも「黄」で勝負しますか?
何の話をしたいんだこいつは?
ここで話を切ったら…気になって眠れない人が出るでしょうね。
いえいえ…決して信号の話ではありません。
デートの勝負服の話でも、競馬の3枠、5枠の予想をしているわけでもありません。
実はですね、キッチンの扉カラーの話なんです。
昨日、YAMAHAのショールームに行ってきました。
用件は、今、打合せ中のお客さまの御希望でキッチンの扉カラーを
「赤」か「黄」にしたいと言う事なので、取敢えずはどのような商品があるかを
確認するために、本町まで足を運んだ次第です。
読者の皆さまの中には、キッチンに「赤」「黄」ってどうなの?
そんなふうに小首を傾げられる方もおられるかも知れませんが、
結構、以前から、扉のバリエーションカラーとして提案されていて
実際にも「個性」の強調と相俟って、コーディネート次第では
かなりセンスの良い空間を創出出来ますから、人気はあるんですよ。
ところがYAMAHAさん。やってくれました。
何と、選べる色がですね、「114色」もあるんですわ。
黄色だけでも5~6色。
赤に至っては10色以上の系統があるんですよ。
一応、原色系統に近い色でプラン依頼してきましたが、
114色はいくらなんでも多すぎません?
やたらとトッピングの多いピザやジェラードを選ぶより難しくネェ?
でも、どちらかと言えば、「赤」系統の方が妙味がある気がしました。
但し、マンセル値 5R4/14 という 純粋の赤はありませんでした。
赤って色は幼児が一番自然に好む色です。
なんでも、胎児の際、当然ながら未だ目は見えてないのですが、
光は感じているらしいです。
その時感じる光は赤みを帯びてるとか。
その生命としての原点回帰の色覚として「赤」は刷り込まれてるようです。
戦隊シリーズのリーダーが必ず「赤」なのも
ウルトラマンや仮面ライダーにも効果的に赤が配色されているのも
ターゲットである幼児や児童に関心を持たせる為。
男子は6歳頃になると「赤」から「青」「黒」系統を好むようになりますが
女子にとっては「赤」「黄」は普遍的な憧憬色として捉えられるようです。
ですから、女性が主役になるキッチンにそんなカラーが嗜好されるのは
決して不思議ではなく、キッチンメーカー側もその辺りをキッチリとリサーチ
してるって事なのでしょう。
赤は食欲を増進する効果がありますから、キッチンにはうってつけかも知れません。
但し、戦闘欲を刺激し好戦的な興奮も与えますから、
そこで調理する時は「戦う調理人」になるのでしょうか?
色を選ぶって難しいですよね。
特に住まいつくりに際しては、個性と感性と空間としての安定感を整合性を
もって調和させる必要がありますからね。
いくら、一流の演奏者を揃えたオーケストラがあっても、
ボンクラなコンダクターが指揮したら、ハーモニーもへったくれもありません。
そんな意味でも、私たちはプロとして色に関しても最善のアドバイスが出来る
ようになる必要がありますし、もっともっと勉強が必要だなって思いました。
以上、徒然なるままに「赤」の話をさせて頂きました。
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