DIARY現場日記

梼原に行ってきました。【後編】

2024.08.01カテゴリー: イベントレポート

後半は林業の街ゆすはらの新しい取り組みについてご報告を。

林道を観光バスで何度もハンドルを切り返しながら登ってゆくと、綺麗に管理された森が広がります。

頂上付近まで登り、ちょうど植林を終えた森を見学させて頂きました。

林業では、当然木を切り出すだけではなく、切り出した土地にまた木を植え直す再造林が大切になってきます。

全国的にも人手不足や予算不足のため、この再造林がなかなかうまく行かない。

ゆすはら町では地域おこし協力隊の活動や企業の林業支援の後押しを受けて、

伐採から植林までの永続的な林業の仕組み作りが少しづつ進んでいるようでした。

獣害避けのための白いカバーに入っているのが植林された苗木です。

この斜面地で一つづつ苗を植え付け、大きくなるまで草刈りを行います。

山の景色も見ても自然と育っているように見えますが、実はとっても人手と手間がかかっているんですよね。

最後に、この苗木を作る活動についてお伺しました。

(ゆすはら地域おこし協力隊 左:長谷川夏輝さん 右:下村智也さん)

お二人は梼原町森林再生プロジェクトReMORIの地域おこし協力隊メンバーとして檮原町へやってきました。

詳しくはこちら ⇒ ReMORI

ただ、問題は地域おこし協力隊は3年の任期で終わってしまう事。

せっかく身に着けた技術やノウハウも、その土地に定着できない問題があります。

そこでお二人はこの夏から株式会社KIRecubを設立し、植林から苗木作り、グッズ販売などを行う法人を設立し

協力隊の活動で行ってきた林業を「法人」として仕事に変えてゆくことに。

森林組合でもなく、公営でもなく、法人として行う活動に大きな一歩を感じました。

KIRecubの活動として、あえて町内の目立つ場所で、地域の子供の集めたどんぐりから苗木を作り

その成長を実感してもらいながら育てて行く活動。きりかぶ苗木園

すくすくとどんぐりから育った苗木が育っていました。

今年も11月にゆすはらを訪れるツアーが開催されます。

林業の今に関心を持って頂ければと思います。