DIARY現場日記

司馬遼太郎記念館

2023.06.02カテゴリー: 中津の建築探訪記

コロナも開けたので久しぶりに行きたいなと訪れました。

安藤忠雄さん設計の司馬遼太郎記念館。

壁いっぱいの本棚と扇形の形状は、近作のこども本の森、中ノ島・神戸にも引き継がれていますが、

オープンで明るい雰囲気の図書館に比べて、司馬遼太郎記念館は、ほの暗く光の印象がより強く鮮明です。

驚くほどポツンと住宅街のど真ん中に位置していますが、地階を作り意識的に高さを抑えて雑木林を作ることで威圧感がありません。

計画途中のスケッチで何度も雑木林と建物のボリュームの検討がされています。

入口の前には、安藤さんお得意の長ーいアプローチが。

雑木林と隔てるガラスが音だけを遮断して、じっくりと俗世を切り離して中へ導いてくれます。

残念ながら写真を撮れるのはここまで。

でも中が本当にすごい!天井まで届く本棚と遠く奥から鋭く入る光。

空間を表現するためにここまでするのかと、ホント。シビレマス。

司馬遼太郎さんの本に興味が無くても、建物を目的に十分訪れる価値ありです。

建物のお隣には、司馬遼太郎さんの実際に生活した家がそのまま残されています。さすが豪邸。

本人が日本の自然の山を意図して作ったと言う雑木林が素敵です。

帰りに鶴橋商店街でお買い物して帰りました。日曜日のお出かけに丁度いいです。