DIARY現場日記

建具職人さんに学ぶ

2013.12.17カテゴリー: 未分類

こんにちは、柳川ですニコッ
先週の土曜日に「網戸と障子の張り替え」セミナーを
行ないました。
まずは網戸の張り替えから。
民家の現場監督である川﨑さんが指導してくれました。
私も家では何度か張り替えたことがあるんですが、
網目がたて、よこ、真っ直ぐになるようにローラーを動かし
ゴムを溝に押し込んでいくのが、なかなか難しいんですよね。


「実際にやってみると、意外に力がいりますね。」
と参加者の方も少しずつチャレンジです。

一周したら網目が整っているか、たるみがないかチェックしてみて
だめだと思ったらゆっくりゴムを引っ張って、もう一度やり直せば
何とか格好がつくようです。
出来れば2人で作業を行い、相手に網を引っ張ってもらいながらやると
簡単にできるそうです。
続いてはお世話になっている建具屋さんに襖と障子の張り替えを
教えていただきました。
襖の張り替えは初めてで、知らないことがいっぱいありました。
襖紙は古いものをはがさず上からどんどん新しいものを張っていって
あるんですね、カッターで古い紙を切ってみると
何枚も色が変わった昔の紙が隠れていました。


そして襖紙は濡らすだけで、のりは上下左右の枠の部分に
つけるだけなんですね。全面にのりを付けると思ってましたDocomo_kao8
何枚も同柄を張るときは、枚数分を重ねて最初に全部切っておくと
ずれることなく張れるようです。
立てかけた襖に、濡らした襖紙を持ち上げ、枠の上と左右を
合わせながらつけるのが一番難しいようです。

下の部分は後で上下をひっくり返して張り合わせれば
綺麗に仕上がります。襖紙を張る際に縁側10センチくらいは
軽く水気を拭き取っておいた方がシワになりにくいそうです。
障子はとにかく古い紙をきれいに剥がし、のり残りがないように
しておくことが大事だそうです。

あと、のりをつける前に平行になるように紙を合わせて確認し
クリップか何かで端を押さえておいて紙を戻し、桟にのりを
つけすぎないように(桟から垂れないように)することが
ポイントのようです。


のりが半渇きになったら、余分な紙を切っていきます。
参加者の方に聞いてみると、障子が一番難しいとおっしゃって
いました。桟にのりをつけるのがハケだとつけすぎるか、
少なくてすぐ乾いてしまうかで、加減が難しいようです。
ホームセンターなどにいくと、チューブ入りの障子用ののりが
売っているので、初心者の方にはそちらが使いやすくていいかも
しれませんね。
職人さんの仕事は、実にテンポよく見ていてとても気持ちの良い
ものでした。実際に自分たちがやってみると同じようにできない
ことがわかり、あらためて職人さんの凄さを思いしらされました!
たっぷり2時間のワークショップで、どっぷり冷え疲れた体を
2階の会議室でコーヒー&ケーキであったかくなってから
お帰りいただきました。
参加者の皆様、建具屋さん、寒い中本当にありがとうございました。
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