旭区木造3階建多用途住宅竣工
2014.07.30カテゴリー: 未分類
御無沙汰しております。
設計部の高野です。
年始来工事を進めてきました旭区の木造3階建が竣工致しました。
1階及び2階部分を事業用車庫及び事務所スペースとし
3階部分及びロフトスペースを居住エリアとして配した
総施工面積約300㎡(約95坪)に及ぶ木造軸組としては相当な大きさの建物です。
準防火地域での木造3階建てで尚且つ事業所、倉庫、車庫、住居との多用途になるので
法規・法令は最高レベルの制限が適用され、
構造的にも木造軸組としての極限レベルを要求される難工事になりましたが無事に完成に至りました。
車庫の高さは4mあり、一部は吹き抜け仕様となっています
元々はこのような築50年の平屋建てでした
地盤改良は天然砕石パイル工法を採用しました
基礎の配筋 基礎の高さは通常より高い60cmです
地中梁も8ヶ所にあるのでとにかく鉄筋の量が半端ではありません
上棟は3日間かけて実施しました
屋根は重厚感のある平板瓦葺き
将来は太陽光発電も考えておられますが最大で8.36kw相当の発電パネルが乗せられます
外周部のほとんどが延焼ラインにかかるのでサッシはほぼ全てが防火サッシです
給排水・電気及び間仕切り壁は防火仕様となっています
使用した鉄筋の総量は約40t
木材使用量は約80立米
いずれも延30坪の住宅でのほぼ2.5~3倍の材積数量となりました
中々、これだけのボリュームの3階建てに関わる機会はありませんし
その分、業務量も多岐膨大なものとなりましたが
こうして完成してみると大きな達成感がありますので携わる事が出来て良かったと思います。
どちらかといえば民家では珍しいタイプの家ではありますが
国産材、自然素材に可能な限り最大限にこだわった棲まいが作れた思いますし
木造軸組の大規模3階建てでもここまでの事が出来るというのを示す事が出来たと自負しています。
それでは完成写真のいくつかを紹介させていただきます。
玄関ホール
階段下の坪庭
3階寝室
吹抜け空間のLDK
LDK
LDKと和室
LDK、和室
食品庫
トイレ
洗面室