CONCEPT民家の家づくり

民家のこだわり

耳を澄まして、深く納得してもらう

設計事務所からスタートした民家は営業を持ちません。土地探しから予算計画、お引渡しまで、1 対 1で専任の設計士と共に家づくりを進めて行きます。
細やかな要望にも応える100%オーダーメイドの設計で、本人も気づかない「本当に住みたかった家」を客観的な視点とノウハウで形にします。
また、民家の設計士と建てる家づくりは、より深く納得できる家づくりを目指して、敷地模型・建築模型・パース・プレゼン資料をご用意します。
平面図ではわからない隣地との関係や、建物のイメージを共有しながら、隅々まで行き届いた設計を心がけています。
もちろん扱いの難しい自然素材を用いた設計も得意。土壁、木製建具、造作キッチンや建具まですべてが国産無垢材で製作可能です。家の一部になる全てを一つ一つ図面化し、長年培ってきた自然素材を扱う技術と設計力で具現化します。
民家の建てる家はデザインも様々。軽快な和モダンから重厚な純和風建築、遊び心のある週末住宅まで、それぞれの暮らしと地域に根差したデザインを心がけています。

分厚い設計図書が自慢です

見積もりは柱一本一本まで丁寧に見積もります。
「こんなに細かく見積もって面倒ちゃうの?」と言われることもしばしば。しかし、丁寧な見積もりは後々の変更や追加が発生した場合に役立ちます。
完成時には、構造、電気、使用した材料など、家の事が全て記された設計図書をお渡しします。図面は民家でも保管され、後々のメンテナンスに活かされます。
詳細に描かれた設計図書を基に算出した見積書は、素人でも分かりやすく表示されています。また丁寧な説明を心掛け、理解して頂けるよう努めています。
いったい何にお金をかけて、何を節約するのか。家づくりの際、避けては通れない金額調整も、設計士と共に見積もりを検討しながら納得して進めることができます。

高品質の国産材、自然素材の壁材を使用します

「このおうち、息がしやすいね」
これはお引渡しの日に3歳の坊やが口にした言葉です。
取壊し新築をされたお宅ですが、以前の建物は一般的な木造でしたが、暗くて風通しもあまり良くない状態でした。3歳の感性がそのまま言葉に出たのでしょう、あまりにも素直な表現に、大人たちが驚かされたものです。
今や殆どの住宅がビニールクロスや新建材で覆われていることは皆さんの知るところです。
新建材への依存は化学物質過敏症やアレルギーなどの要因となり、今なお苦しんでいる方が大勢おられます。壁一面をスギ板や塗り壁に変えただけでも、調湿に微妙な変化が見られ室内の空気感を変えてくれます。
また、国産材へのこだわりは山を活性させるだけでなく、多くの解体現場で土台(外材)の腐食や、シロアリによる被害を見てきました。亜熱帯地域に育った国産材は、腐朽菌やシロアリに対抗する能力に長けており、日本における住宅づくりに国産材をつかうことがどれだけ適しているかを実感しています。
自然素材にこだわるもう一つの大きな理由は、大工・左官技術を次の世代に継承することにあります。新建材が普及した現在、コストカットと工期短縮のため、職人の腕を必要としない家づくりが多くなりました。本物の木の家づくりの技術を残すためにも、あえて難しい自然素材を使った家づくりを続けています。

伝統工法と大工技術

太い柱と太い梁がふんだんに使われた国産材の家は、棟上げを行うと、近所の方から「木の良い香りがしますね。」といつもお声掛け頂きます。
一般的な住宅より一回り太い4寸角(12cm角)の柱と長ホゾ・込み栓を標準とし、金物だけに頼らない丈夫な構造を目指しています。棟上げにカンカンとホゾに打ち込む掛矢の音は、木造伝統技術が生きている証拠です。
また、床から下は全てシロアリに強いヒノキ材を使う事で、防蟻剤の散布を行いません。
40年以上の実績の中で、蟻害は一度もありませんでした。
ちょっと贅沢に感じるかもしれませんが、薬剤が切れることもなく身体にも安心で、家の“土台”を考えるときに長期にわたって安心できる構造が一番だと考えます。
そしてなにより、その伝統工法を支える大工の腕が自慢です。
新築はもちろん、複雑な古民家改修や手刻みを使った古材の再利用など、培ってきた技術を活かしたいのです。家づくりを終えたころにはきっと大工さんとの思い出話が沢山残ることでしょう。

耐震設計、断熱性能も万全です

民家の住宅設計には、精緻な性能設計が基盤にあります。
全ての新築で、許容応力度計算による構造設計を行い、耐震等級3を標準としています。断熱等級はZEH基準以上(断熱等級5以上)を標準とし、気密・断熱のプロが一軒ごとに適切な高気密・高断熱の家づくりをサポートします。暮らし方や費用、考え方によって床下エアコンや全館空調システムも合わせてご提案します。
しかしながら、私たちは家づくりを数字だけで語る事を望みません。
断熱性能だけを優先して窓を小さくしたり、機械換気に頼った空気環境を良しとせず、窓を閉めればピシッと気密しながらも自然素材の力で心地よく、窓を開ければ自然と風の通る家づくりが私たちの目指す家づくりです。
数字を追った設計ではなく、あくまでも目指したい暮らしに合わせた家づくりをご提案したいと考えています。

木造を知り尽くしているからこそできる木造大空間

木構造一筋の設計施工だからこそ、強度の必要な木造3階建てや木造倉庫なども得意としています。
鉄骨造に比べてローコストに、また、敷地形状に合わせた自由な間取り計画で、9mのスパンを超える大規模木造空間や3階建てをご提案します。
木の香りが心地よいグループホームやアパート等も、一味違ったご提案に期待ください。

リフォームでわかる技術力

トイレ・お風呂などワンポイントのリフォームから、家まるごと大規模改修まで、規模に関わらずご相談頂けます。民家のリフォームは、ただ内装が綺麗になるだけではありません。コンクリート造のマンションも、杉板と自然素材でまるで木の家のように生まれ変わります。
一貫して考えることは、より長く、豊かに暮らしてもらう事。リフォームで扱わない部分の耐用年数と新しくなる部分のバランスを考え、末永く住んで頂けるための動線計画や、予算配分と今後の暮らし方の提案まで(時にはリフォームをオススメしないことも)共に生活を考えてリフォームを進めて行きます。
今まで築100年を超える古民家再生から、鉄骨造の倉庫から住宅へのリノベーションまで、様々なリフォームを行ってきました。新築以上に制約が多く設計技術と施工技術が求められる工事がほとんどです。ただ内装が綺麗になるだけではない、驚きのリフォームを提案する自信があります。

困ったときの民家さん

創立から40年、おかげさまで800件を超えるOBさんが民家にはいます。
エアコンを追加したいけどコンセントは足せますか?照明の調子が悪いけどどうすればいい?塗装をした方がいいと営業マンに言われたけど、本当?買った家具を組み立てて欲しいまで。家の事、それ以外のことまで、「民家さん」の愛称で気軽にご相談頂いています。
お住まいへのかかわりはお引渡しを済ませた後からも継続します。むしろそれからのお付き合いの方が長く、重要になります。人間の体と同じで、不具合が分かればいち早く対応することで大事に至らずに済みます。新築の場合、1、3、5、10 年のタイミングでご連絡し、点検を実施。床下、屋根の上まで普段は見られない所まで確認しご報告させて頂きます。

街に森をつくる

昭和56年から現在まで、様々な施主様に寄り添い、それぞれの暮らしと想いを大切にした住まいづくりを心掛けてきました。「民家のこだわり」の一つ一つがその証でもあります。
一つとして同じ家がないのもそのご家族の暮らしに合わせているからに外なりません。お引渡し後に訪問したお宅で殆どの方からも感じるのは、喜びに止まらず住まいに対して誇りを持っておられることです。考えればすべての方がプランから見積もり迄担当建築士と一緒に考え悩み完成させています。
日本は住宅の耐用年数が短く、20年前後で建てては壊すを繰り返し、家は建てるのでなく買う物という風潮が現在も続いています。どれだけ価値ある家を建てたとしても、想いが伝わらない家は次世代には繋がらず簡単に壊されます。
私たちのスローガンは「街に森をつくる」です。国産材の家(40坪程度)を 10棟建てれば、1haの森林(スギ30~40年)と同等の炭素固定量があると言われています。
心を込めて建てられた住まいが何世代にも住み継がれ、街につくられた森がその働きと共に活き続けることを願っています。

家づくりの流れ

家づくりの流れ

プランニング 〜 3カ月 〜

1出会い

家作りのこと、土地探しのこと、ちょっとした悩み事まで、まずは気軽に問い合わせフォームやお電話にてお問合せ下さい。また、国産材の家作りについて学ぶセミナーや見学会を毎月約 3 回開催しております。国産材について学びながら、家づくりのパートナーとしての相性を確認してください。

2家屋・敷地調査

建築予定の敷地やリフォーム予定の家屋について、法的なチェックはもちろんのこと、その周囲の状況も含めて建築士が正確に確認しご報告します。 家屋・敷地調査については、原則費用は発生しません。(住宅インスペクション等は除く)

3プランの打合せと概算見積り

敷地調査の結果と、施主様のご予算、家族数やライフスタイル、また将来の計画、住まいへのこだわりなどを詳しくお聞きして、建築士がプランニングします。 民家の家づくりは、自慢の国産材を主要な構造にふんだんに使いながらも内装はシンプルにメリハリの効いた家づくり(坪 70 万円~)から、細部までこだわり抜いた夢の家(坪 100 万円~)まで、予算にも柔軟に対応します。 また、私どもは予算組みを重視しています。施主様にも、まずこれに取り組んでいただくために、プランニング(平面・立面図)+模型等のプレゼン資料+概算見積りを 10 万円でさせていただきます。 この先、本設計へと進んだ場合、この 10 万円は設計料に充当します。

実施設計 〜 3カ月 〜

4設計契約

施主様と建築士が十分に打合せを行って、費用面も合わせて納得して頂いた段階でプラン決定となります。その後設計契約を行う事で建築士が実際に家を建てるための図面を書く、本設計を行う流れとなります。民家自慢の設計図書を作成していく行程です。この際設計料が発生します。 木造建築の場合、設計料は㎡当たり10,000円です。また、建築確認申請として、約27万円が必要です。
合わせて地盤調査を行い、地盤の強度を確認しますが、スウェーデン式サウンディング試験費用として約5万円必要となります。

施工 〜 6カ月 〜

5工事請負契約

設計図が完成し、実際に家を建てる建築工事をさせて頂くことになれば、工事請負契約を行います。
契約の際には、最終見積りの内容、工期、工事の進め方について詳しく説明します。分からなければどんなことでも理解できるまで建築士に聞きましょう。工事請負契約後、工事の進捗に合わせて通常 4 回に分けて工事代金をお振込み頂きます。
(工事請負契約時に1/4、棟上げ時に1/4、工事中間に1/4、お引渡し時に1/4)

6地鎮祭

建て替えの場合は解体工事を行い更地の状態で地鎮祭を行います。
地鎮祭当日には、建物の位置を示す「地縄張り」を行うことで、どこに住まいが建つのか、敷地境界線との間隔などを確かめることが出来ます。地鎮祭が終わると、基礎工事が始まります。

7上棟式

基礎工事が完了し養生期間をおいてから、棟上げを行います。
上棟式では、設計士、現場監督、大工、各業者を含めた職人の皆さんとの顔合わせの場になります。

8造作工事

外壁や内部造作の工事を行います。
また、構造金物検査・中間検査を実施します。

9竣工検査・お引渡し

お施主様を含め竣工検査を行い、お引渡しを行います。
鍵とともに各取扱説明書と保証書などをお渡しします。

竣工後

10アフターメンテナンス

1年、3年、5年、10年と定期点検を行いますが、不具合があればいつでもご連絡下さい。
メンテナンスを含め、長いお付き合いが始まります。

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