淡路島の平屋の住まい
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計画中
建設中
完成
淡路島の中央部に位置する洲本市で生まれ育ち青春時代を過ごしてきたA様。
空き家になったご実家を終の棲家にできれば・・・とご相談いただいた。
神戸市内のマンションにお住まいのA様は、荷物の整理や片付けに何度も通われました。
当初、リフォームの予定でしたが、以前行った防蟻処理剤の臭いが残っていたことから、新築に変更されました。
過敏症で化学物質やクーラーの風に弱いA様が望まれたのは、自然素材と通風を活かした住まいです。
土台廻りにはヒノキを、梁・柱にはスギ(高知県ゆすはら材)を使い、床には30ミリの熊野杉を使用しています。
室内の壁はシックイベースの塗り壁材「微風(そよかぜ)」を塗り、
外部の壁には金属サイディングと火山灰シラスが主原料の優れた通気性と調湿機能を持つ「そとん壁」を塗り、屋根には淡路産の平板瓦を使用しました。
2LDKの平屋はどの部屋にも行きやすいスムーズな家事動線を確保し、陽当たりがよく心地よい風が通る気持ちのいい住まいです。
施主の本音
瀬戸内海に浮かぶ淡路島は、温暖な気候と風光明媚で豊かな自然が島を訪れる人々を虜(とりこ)にする。ハモやトラフグ、淡路ビーフ、玉ねぎなどグルメも一役買っているのか。京阪神から1~2時間圏内という至便性は観光だけでなく、実は居住地としても魅力的でUターンやIターンをめざす人が少なくないそうだ。今回ご登場のAさんはUターン派。
「淡路島の中央部に位置する洲本市で生まれ育ち、ここで青春時代を過ごしました。その後神戸のマンションで母と住んでいましたが、空き家になった実家を終の棲家にできればいいなと漠然と思うように。そんなとき、コープ自然派の折り込みで民家さんを知り、お願いすることにしたんです。」とAさん。
Aさんは過敏症のため、化学物質に弱く、自然素材の家は必須条件。
「国産材を使っていることが決め手になりましたね。高齢の母も木の家に賛成だったので話はとんとん拍子。当初リフォームの予定でしたが、以前行った防蟻処理剤の臭いが残っており、新築に変更。その分費用はかかりましたが、化学物質の不安が解消されたのはよかったです。」
住まいについての希望は夏涼しく、冬暖かいこと。「私は、クーラーの風も苦手で。母と2人暮らしになるので、どの部屋にも行きやすいスムーズな家事動線も重要なポイントでした」
昨年夏に2LDKの新築平屋が完成した。床はむくの杉板を張り、壁と天井はエコクロスや呼吸する塗り壁[そよ風]を塗布。
「陽当たりと通風がよく、住み心地は快適です。民家のみなさんにはいい仕事をしてくださったと感謝です。都会のマンションと比べるとここは田舎だからかもしれませんが、家の中の空気が違いますね。まだスギの香りがするから胸の中がすっとして。朝から夕方まで太陽の光が入っているので、いい環境だなと思います。ご近所の評判もいいですよ。みなさん、素敵ねとか木造はいいねと言ってくださるし、庭の外から見ず知らずの人も褒めてくださいます。淡路島は食べものが新鮮でおいしいから、食事の楽しみが増えました。地方ならではのゆったりしたリズムも体にいいんでしょうね、健康を取り戻した気分です。これからも人との交流を大事に、穏やかに暮らしたいと思います」
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所在地:兵庫県洲本市
主要構造:木造平屋建て
設計・施工:(株)建築士事務所民家
竣工:平成29年8月
工期:約3ケ月
敷地面積:209.56㎡
建坪:23.79坪
延べ床面積:76.46㎡
建物本体工事費用:約2,560万円(税別)
本体工事以外に要した費用:約570万円(税別)