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施主の本音

「新しく」江戸に戻る?

”伝建築地区”でのリノベーション

橿原の今井町といえば「重要伝統的建造物群保存地区」に指定され、歴史的な街並みや建築物が多数残っているところ。まち探訪を楽しむ人の多い観光地として有名だ。

 

今回登場の洲脇邸は、今井町の昔の家屋をリノベーションした工房&住まい。洲脇さんは古民家暮らしに惹かれ、関西じゅうを探し回って出合ったのがこの建物だった。

 

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「大和郡山や龍野、近江八幡、東大阪などを訪ね歩きましたが、ここは駅から近く、病院や学校が周辺にあるので生活しやすいのと、何より歴史的な街並みがすばらしい。この景観が気に入りました。でも、僕らは建物の素人なので、民家さんにも物件を見ていただき、判断したんですよ」。

このような伝建地区での建築工事は建物を元の姿に修復するという条件が設けられ、それにかかる建築費の補助金が出る。「建物は新しくなり、町は江戸時代に戻る。古民家好きの僕にはとてもありがたいミラクルな制度でした(笑)」

 

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昨年11月に改築工事がスタート。「元の家は幕末、あるいは明治か大正時代のもので、増改築を繰り返したせいか、往時の建築部分はあまり残っていませんでした。残した柱のうち、細いままでは危ないと、太い柱に変えたところもあります。通りに面した外観は2階のベランダを取り外して、下屋の高さを揃え、出格子を再現。そこを取り壊したとき、段になった構造が出てきて、大工さんの提案で出窓のようなスペースをつくってもらいました。玄関の三和土(たたき)は北山さんの提案。最初、コンクリートとどう違うのと思っていましたが、土を叩いて仕上げた土間は趣があります。正解でした」

 

 

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今年2月中旬に建物が完成。外観は昔の姿に修復され、中は暮らしやすく。1階は珈琲焙煎の工房で、玄関を開けるとゆったりした土間と無垢のスギ板を張った仕事場が広がり古民家の情緒がたっぷりだ。2階は天井の梁を見せた広いリビングダイニングと1室のみ。

「今井町という場所のせいか、家を訪ねるお客さんが増えました。ご近所さんや建築の専門家の方からも住まいを褒められ、民家さんにお願いしてよかった。」

 

最後に、洲脇さんが営む「富田屋の珈琲」について。富田屋では特上の生豆を入荷し、状態のいいものを手でより分け、注文後に焙煎する。「当たり前のことをしているだけです。クリアなコーヒーの味を知っていただけたら。」風情のある昔の町で、いいもの見つけた!

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