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施主の本音

我が家はクロスゼロ

教えてもらった「木の家づくり」の文化

 

最寄り駅ではハイキング姿の人たちと一緒に降りたので、ちょっと覚悟していた。駅から5分は、都会の10分以上かもと思い、田んぼを眺めながら歩いていたら、あっという間にS 邸に到着。「近いでしょ(笑)。建築中、カフェとかパン屋さんができるという噂が町で流れたそうです。光栄ですね」と奥さまはにこにこ顔。前号のお施主さん同様、Sさんご夫妻も水谷さん(協会会員・1級建築士)の記事に共感され、住まいを建てられた。

 

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「コープ自然派に挟まれていた『木族』を読み、共感できることがいっぱいあったので夫に話したら、僕もその人のブログを見たよって(笑)。お互いが違う方向から水谷さんに行き着いたので、じゃあ、頼んでみようということで民家さんを訪ねました」(奥さま)。

 

大手ホームメーカーや住宅展示場めぐりをされていたが「一通りの規格品の家ができるという感じでした。小さな工務店の方が自分たちの好みに合う家が建てられると思ったんです」とご主人。

 

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ちょうど手ごろな土地も見つかった。「縁もゆかりもないんですが、緑が見える田舎暮らしに憧れていたので、ちょっとずつ田舎のほうに足を向けたら辿り着いたんです。意外に便利で、いいとこ、見つけたって思いましたね(笑)」(奥さま)。

 

昨年10月に棟上げ、今年2月に完成した。夏涼しく、冬暖かく過ごすために土壁を採用。編んだ竹を下地にして荒壁を塗り、乾燥させたのち左官仕上げを行う伝統工法。

 

竹小舞の施工には「はるばる姫路から、女性の親方さんと男性の職人さんが来られました。竹を編む細かい作業は女性のほうがいいそうです。我が家はクロスゼロ、左官屋さんが大活躍でした。大工さんには木の家の住み方を教えてもらいましたよ。お風呂は桧のハーフユニットなので、こまめに換気をする、マットを敷きっぱなしにしない、冬は水道管が凍るのでその対処の仕方とか。家づくりの文化をいっぱい教わりましたね。ただ、民家さんの事務連絡が遅かったのには困ったかな」

 

s-204134476_org1階の間取りはリビング12畳、8畳と6畳の和室、水まわりだが、リビング横に設(しつら)えた広いデッキと、仕切りの引き戸をすべて開けると大きな空間ができるため、開放感はハンパない。

 

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「廊下や客間もありません。子どもが家のなかでジャングルジムみたいに伸び伸びと遊んでいます。テレビを観ることもなくなりました。自然のなかで暮らしている感じがすごくしますね。あとは自分たちで家いじり、庭いじりを楽しんでいけたらいいなと思っています。一生の趣味になるかな(笑)」と結ばれた。

 

 

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